クレペリン検査に受かるために必要なこと|対策やコツを紹介

クレペリン検査とは、サイコパスを見つけることもできるだという噂がありますが、合格ラインや平均点などが定められているのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、まずクレペリン検査の概略と検査内容についてご説明します。続いて、クレペリン検査でわかること、対策や注意点もお伝えします。

弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。

無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。

bizualのサポートに無料登録しておくと・・・

  • 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
  • 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる
  • ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
  • 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート
  • 面接官からの合否フィードバックを共有!

この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

クレペリン検査とは

クレペリン検査は、心理検査の1種であると聞いたことがあるけれども、どのような試験内容なのかは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

本見出しでは、クレペリン検査とは何かを2つのポイントからご説明します。

目次

内田勇三郎が開発した心理検査

クレペリン検査は、内田勇三郎が開発した心理検査であり、紙と鉛筆を用いた作業負担によって就活で行われているWebテストではわからない特徴を浮かび上がらせます。

以上は、内田クレペリン検査の公式ホームページを参照して作成したまとめ表です。

クレペリン検査では集中力を測る

クレペリン検査では、受験者の集中力を測ることで精神的な特徴を把握します。

クレペリン検査は、受験者の性格・行動面を発動性、可変性と 亢進性により判断します。

クレペリン検査の内容

クレペリン検査は紙と鉛筆で行う検査であるので、現在主流のWebテストよりも大変だと言われていますが、どのような内容なのでしょうか。

本見出しでは、クレペリン検査の内容について3つのポイントから詳しくご紹介します。

足し算を繰り返す

1つ目のポイントは、足し算を繰り返すことです。

  • 一桁の足し算(3、4、5、6、7、8、9の組み合わせ)を行う
  • 5分の休憩をはさんで前半15分、後半15分の計35分間続ける

クレペリン検査の受験方法は、一見とても単純な足し算を繰り返すというものです。これにより、処理速度や複雑な処理の効率性などを評価することができます。

マーク式の性格診断もある

2つ目のポイントは、マーク式の性格診断もあることです。クレペリン検査と聞くと、単調な計算問題が課せられる検査というイメージが強いですが、性格診断も行われています。

性格診断では、マーク式の検査によって受験者の性格的特徴を把握することができます。

制限時間は35分

3つ目のポイントは、制限時間は35分であることです。上述の通り、クレペリン検査は前後半15分ずつの間に、5分間の休憩時間が設けられており合計35分の制限時間があります。

単調な作業を長時間繰り返すことで、計算の速度や正確性が受検者によって異なってくるので、人によっては大変で嫌だと思う人もいます。

クレペリン検査でわかること

本見出しではこのクレペリン検査でわかることを3つご紹介します。クレペリン検査の公式ホームページでは、性格・行動面の特徴が3つあると説明しています。

まず、結果を出す2つの曲線について解説します。

2つの曲線|作業曲線と定形曲線

クレペリン検査の結果は「作業曲線」と呼ばれる計算量の変化を表した曲線と、平均的な数値を表す「定形曲線」から計測されます。

①作業曲線

  • 1行あたりの計算量の変化を表したもの
  • 各行の最後に解答した数字を線で結ぶと表示できる

②定形曲線:

  • 1行あたり60個以上解答している
  • 前半の回答:最初の計算量が多く、途中で少なくなり、また徐々に多くなる(U字型)
  • 後半の回答:前半よりも計算量が増えて、徐々に減る

作業曲線は直線的な方が安定しているといわれますが、定形曲線と比較することで性格や能力に偏りがないか判断することができます。

定形曲線は平均的な数値を表す曲線なので、クレペリン検査を合格するにはある程度の計算力の正確さと速さが求められることが推測されます。

性格・行動面の特徴①発動性

1つ目は、発動性です。発動性とは、物事への取りかかりや滑り出しの良し悪しについて測定します。

以上の表から、発動性の過不足によってどのような長所と短所があるかがわかります。発動性は、チームワークや対人関係に深く影響する要因だと考えられます。

性格・行動面の特徴②可変性

2つ目は、可変性です。可変性とは、 ものごとを進めるにあたっての気分や行動の変化の大小についての測定です。

以上の表から、可変性の過不足によってどのような長所と短所があるかがわかります。可変性は、業務に対する効率や耐久力を判断する要因だと考えられます。

性格・行動面の特徴③亢進性

3つ目は、亢進性(こうしんせい)です。亢進性とは、 ものごとを進めていく上での強さや勢いの強弱 についての測定です。

以上のマトリックスから、亢進性の過不足によってどのような長所と短所があるかがわかります。亢進性は、集団におけるパフォーマンスを判断する要因に役立てられると考えられます。

クレペリン検査に落ちる人の特徴

クレペリン検査自体に合格基準があるわけではありませんが、採用企業が独自に設けている基準に応じて合否が決まります。

少なくとも、回答数が少ない、正解数が少ない場合は落ちやすくなる可能性が高くなります。クレペリン検査に落ちる人の特徴は以下のようなものがあります。

集中力が低い

クレペリン検査は集中力がかなり重要なテストです。15分間は短いようで単純作業を続けるには意外と長いです。

普段から意識して集中力を高める訓練をしておきましょう。集中力を高めるには、体調を整えることと、環境を整えることが大事です。

計算が遅い

純粋に計算が遅いとクレペリン検査では不利になります。回答数が少なかったり、間違いが多いと、マイナス評価につながる可能性が高いです。

クレペリン検査で求められる計算力は高くありません。受験勉強で必要な数学などではないため、計算練習を事前に行い、計算になれることで十分計算力は改善できます。数をこなしましょう。

単純作業が苦手

クレペリン検査はシンプルな足し算を繰り返す単純作業です。単純作業が苦痛な人には向いていない検査と言えるでしょう。単純作業が苦手な場合はやり方を工夫してみると良いかもしれません。

また、単純作業が苦手な人は複雑に物事を考える傾向があるようです。単純作業の場合、背景にある意味や理由をいちいち考える必要はありません、ただ手を無心で動かすことも大事です。

クレペリン検査に受かるための対策

就職活動において、クレペリン検査が課せられると知り合格できるか不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本見出しでは、クレペリン検査に受かるための対策を2つお伝えします。

万全の体調で挑む

1つめの対策は、万全の体調で挑むことです。クレペリン検査は、合計35分間の間計算を続けなければならない検査であり、高い集中力とスタミナが求められます。

クレペリン検査を受ける前日には、腹痛や繋がる食事は避けて検査中にイライラしないように、できるだけ多くの睡眠をとることが推奨されます。

計算ドリルで練習

2つ目の特徴は、計算ドリルで練習をすることです。クレペリン検査では、一桁の足し算を繰り返すので、計算能力を日頃から向上させておくことが効果的だと言えます。

例えば、小中学生用の簡単な計算ドリルでも毎日繰り返して練習することで、数字に対する耐性がつく上に暗算スピードも高まることが期待できます。

クレペリン検査の注意点

本見出しでは、クレペリン検査における注意点を3つご紹介します。検査に合格するためには、概略を把握した上で対策と注意点を頭に入れておくことが有効となります。

検査中、焦ってミスをしてしまわないように注意点を覚えておくと良いでしょう。

消しゴムは使えない

1つ目の注意点は、消しゴムは使えないことです。クレペリン検査では、計算途中の痕跡を消すことを認めておらず、受験者は消しゴムを使うことができません。

計算式を間違ってしまった場合には、二重線で消すなどして対処しましょう。計算の過程をキレイに残す必要はないので、合否に影響するなど誤解をしないようにしましょう。

焦らずリラックスして取り組む

2つ目の注意点は、焦らずリラックスして取り組むことです。検査では、誰しも多少の緊張で普段通りのパフォーマンスを発揮できないことが多いと考えられます。

クレペリン検査が始まったら、まず深呼吸をして落ち着くようにしたり、途中焦ってきたら15秒ほどいったん休憩してから再開するなどリラックスすることを心がけましょう。

行を飛ばしてもそのまま進める

3つ目の注意点は、行を飛ばしてもそのまま進めることです。クレペリン検査では、順番に問題を解く必要はないので、途中の計算で詰まったらその行を飛ばすことができます。

数字の組み合わせによっては、答えがすぐさま計算できないといったこともあるので、迷ったり詰まったりしたら、気にせずその行を飛ばすと良いでしょう。

企業が採用時に行うその他の検査

クレペリン検査以外にも、企業は採用選考に様々な検査を利用しています。以下の記事では適性検査やSPIなどを解説していますので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

記事に飛ぶ記事に飛ぶ

まとめ

クレペリン検査とは、一桁の足し算によって受験者の性格・行動面の特徴を把握する心理検査であり、多くの企業や学校で導入されていることがわかりました。

日頃から計算になれていないと、クレペリン検査はとても大変だと感じてしまいますが、万全な状態でリラックスして受けることが合格への秘訣であると言えます。

目次